「ピーマンPRO」オンラインマニュアル    

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ネットワークブートホストの操作-> 各機能の操作

ネットワークブートホストの各機能の操作

ホスト設定状況

この画面で、現在の各種状況を確認することが出来ます。

 

[Boot Device]
起動デバイスの表示、および、抜き取ってよいかの情報です。
  <CD>: CDからの起動  <usb flash>: USBメモリからの起動
  
  抜き取り可能です: 起動CD/USBメモリは抜き取ることが可能です。抜き取ってもシステムは稼働します。
  抜き取り不可です: 起動CD/USBメモリは抜き取れません。ネットワークブートプログラム、ログ書き込み等で使用しています。

[System Date]
現在のシステムの日付時刻です。西暦年の前の"+09"はタイムゾーンです。

[Netowork Status]
現在のネットワークのアドレス等の設定状況を表示します。
また、NTPクライアントが有効な場合、NTPクライアントとしての設定状況が表示されます。

Status :NG (N:エラーコード) の場合、ネットワーク設定でエラーが発生しています。
エラーコード 内容

トラブルシューティング

状況によって発生しうるもの
(N3)
No netwrok device found
対応するネットワークドライバが無いなどで、ネットワークデバイスが有効になっていません。 お使いのPCに搭載されているネットワークインタフェースカードは、お使いのネットワークブートホストのバージョンでは対応していない場合があります。
または、有効なネットワークインタフェースが見つかりませんでした。
 
「ユーティリティ」「ハードウェア情報を消去ログ領域に書込」で保存されたハードウェア情報(hwinfo_xxxx)ファイルを、弊社までお送りください。
(N20)
Address is not set(DHCP)
Address is not set(static)
アドレス設定ができませんでした。
DHCPの場合は、ネットワークケーブルが接続されていない、DHCPサーバーが見つからないなどで、アドレス取得ができなかった場合です。
DHCPによるIPアドレス指定の場合、DHCPサーバーが見つからない、DHCPサーバーが応答しないなどでIPアドレスが取得できない場合に多く発生します。DHCPサーバーまでのネットワーク経路の確認、DHCPサーバーの動作確認をお願いします。
ネットワーク経路(ケーブル、ハブ等)、DHCPサーバー側を変更し、再度接続を試みる場合は、ネットワークブートホストを再起動するか、「ユーティリティ」「ディスク/ネット環境の再読込」を行ってください。
固定値によるIPアドレス設定の場合、指定アドレスが正しくない場合などです。IPアドレス/サブネットマスクの設定を確認してください。
以下はほとんど発生しません。
(N1)
Confing file not found
ネットワーク設定ファイルが見つかりません。   
(N2)
Confing file read error
ネットワーク設定ファイルの読み込み時にエラーが発生しました。   
(N10)
No ip/netmask in config
固定IPアドレス(ipv4)、サブネットマスクの値が設定されていません。   
(N11)
Bad ip(ipv4) address
指定された固定IPアドレス(ipv4)の値が正しくありません。   
(N12)
Bad subnet mask(ipv4)
指定されたサブネットマスク(ipv4)の値が正しくありません。   
(N13)
Bad gateway address(ipv4)
指定されたゲートウェイアドレス(ipv4)の値が正しくありません。   

[Server Status]
サーバープロセスの実行状況を表示します。

Network Boot / ネットワークブートに関する情報です。
Disabled: 使用しない
Enabled: 有効になっています。
  DHCP/TFTP server [runiing]  ネットワークブートに必要なサーバープロセスが実行されています。
  DHCPサーバーで配布されるIPアドレスが表示されます。
Error: エラーが発生しています。
  エラーメッセージが表示されます。

FTP server  / FTPサーバーに関する情報です。
Disabled: 使用しない
running: 実行されています。
Error: エラーが発生しています。
  エラーメッセージが表示されます。

NTP server  / NTPサーバーに関する情報です。
Disabled: 使用しない
running: 実行されています。
  タイムゾーンが表示されます。
Error: エラーが発生しています。
  エラーメッセージが表示されます。

[Storage Status]
ストーレッジの状態が表示されます。

<OK> on XXXXX :  設定が行われている状態です。XXXXには現在割り当てられているデバイスが表示されます。
  USB flash drive (boot):  起動に使用したUSBメモリを使用
  RAM (deleted when POWER-DOWN): メモリ(RAM)をストーレッジとして使用。保存したログファイル等は、電源OFFで消えます。
  [HDD/SSD 型番]: HDD/SSDをストーレッジとして使用。

Available xxxxx/xxxxxxx (xx%)
  ストーレッジの 使用可能容量/全容量 (使用率) を示します。
  ただし、RAMドライブの場合、他システム、実行プログラムと共用のため、全容量までは使用できません。

消去ログファイル

FTPサーバーが有効になっている状態で、消去ログをネットワークブートホストPCに書き込んだ場合、書き込まれたログの一覧表示、および、その内容表示が可能です。

USBメモリをストーレッジと使用している場合は、USBメモリを抜き取ってWindowsPCなどに接続し、内容をコピー、削除することができます。
内蔵ディスクを使用している場合は、別PCをFTP接続して行う必要があります。

※表示されるファイルの最大数は1024までです。

 

ファイル選択・表示
上下矢印キーでファイルを選択し、[enter]で、ファイル内容が表示されます。

並べ替え
[並べ替え]を押すと、
  日付(降順)->日付(昇順)->ファイル名
の順に並べ替えられます。

システムログファイル

DHCPのリース状況、TFTP(ネットワークブート)のダウンロード状況、ホスト/ネットワークの設定/エラー状況など、システムに関するログの確認を行います。
表示するログを選び、[enter]で内容が表示されます。
※表示されるファイル内容は、最大65536バイトまでです。

 

dhcp lease
DHCPサーバーでのアドレス配布状況を表示します。


日付時刻(有効期限切れの時刻:配布の12時間後)、配布先MACアドレス、配布IPアドレス等が表示されます。

tftp (network boot) transfer
ネットワークブートで使用されるtftpでのファイル転送状況を表示します。

ftp access (debug log)
ftpの詳細なアクセスログを表示します。ただし、初期状態では何も表示されません。
「ホストプロセスの稼働/停止」において、一旦[FTP Process]を停止[Stop]し、その後[DebugRun]を選ぶことでアクセスログが取得されます。

host setup
ネットワークブートホストの設定状況です。問題がある場合、内容を弊社までお知らせください。

network setup
ネットワークの設定状況です。問題がある場合、内容を弊社までお知らせください。

system log
システム全体の詳細ログです。

ストーレッジ設定

主としてFTPサーバーでの消去ログの保管に使用するためのストーレッジの設定を行います。
FTPサーバーを使用しない場合は、初期状態のままで、特に設定する必要はありません。

 

ストーレッジとして使用できるデバイスは以下のものです。
・ 起動に使用したUSBメモリ。表記は"USB flash drive (boot)"。
・メモリ(RAM)をストーレッジとして使用。保存したログファイル等は、電源OFFで消えます。表記は"RAM (deleted when POWER-DOWN)"。
・SATA、NVMe、USB接続などの、HDD/SSD。表記はディスクドライブの型番。
使用する際、EXT2/FAT32でフォーマットされ、内容は消去されます。また、最大容量は2T(2テラバイト)で制限されます。(2T以上のディスクドライブも使用可能ですが、使用容量が2Tとなります)

現在の割り当て
現在割り当てられているデバイスを表示しています。

---割り当てるディスクを選択---
今回割り当てるディスクを選択。選択後、「割り当て」または「消去/初期化」を実行。

「割り当て」
"USB flash drive (boot)"(起動USBメモリ)、"RAM (deleted when POWER-DOWN)"へ割り当てる場合、または、ディスクの第1パーティションが、既にFAT32/EXT2でフォーマットされている場合、「割り当て」処理による割り当てを行います。
RAMへの割り当てを除き、現在のディスク内容は保持(消去されない)されます。

「消去/初期化」
HDD/SSDに新たに割り当てる場合、この処理を行います。
ディスクの内容は、消去されますので注意してください。
フォーマット方法として、EXT2、または、FAT32を選びます。EXT2はLinuxでよく使用されるフォーマットですが、Windowsからは読むことが出来ません。FAT32はWindowsから読むことが出来ますので、USBドライブなど、Windowsに接続してログファイルを取り出す場合、FAT32を選んでください。
パーティションが作成され、第1パーティションが使用されます。

ホストプロセス停止/稼働

ネットワークブートホストで稼働しているホストプロセスの一時停止、再稼働のコントロールを行います。
既存ネットワークに接続する際、一時的にDHCPなどの[Network Boot Process]を停止するなど、一時的に停止する場合に使用できます。
また、FTPは、[Stop]->[DebugRun]により、詳細なアクセスログを残すことが可能になります。

 

 

ネットワークブートホストの各機能の操作―ユーティリティ画面

ハードウェア情報を消去ログ領域に書込

問題調査のためにハードウェアの詳細情報を、消去ログ領域に書き込みます。

 

書き込まれたハードウェア情報は、「消去ログファイル」メニューより、上記のように
hwinfo_xxxx.txt
の名前で書き込まれます。

スクリーンショットの保存

処理に何らかの問題がある時、また社内で画面情報を保存し、処理記録としたい、マニュアル等を整備したい時などに使用します。
日本語画面では、画面のスクリーンショット(ハードコピー)を、イメージファイル(*.ppm)として、消去ログ領域に保存します。
書き込まれる場合、ファイル名は"mmddhhMMss.ppm"(月、日、時、分、秒)となります。


*.ppmファイルは、汎用的なイメージファイルフォーマットです。Adobe PhotoShop等の画像処理プログラムで開くことができます。

英語環境では、(*.stx)となります。このファイルは、Linuxのハードコピーファイルです。
製品に付属する"stx2bmp.exe"プログラムを使い、イメージファイル(*.bmp)に変換してください。

ディスク/ネット環境の再読込

起動が完了した後、USBメモリを挿す、あるいは、ディスクのホットスワップなどを行った場合、この処理によってディスク環境を最新状態に更新します。また、ネットワーク環境の再設定が行われます。
画面にドライバ類の組み込み状態、また、ネットワークの状態が表示されますので、状況を確認する際にもご使用いただけます。
処理が終了すると最後に"press[enter]"と表示されますので、[enter]キーを押してください。

PINGテスト

特定のIPアドレス、ホスト名に対する接続チェックを行うためのツールです。
接続テストを行いたいIPアドレス、またはホスト名(Host Name)を入力し、[PING]を選んでください。
「ping test OK」と表示されれば、そのPCとの基本的な接続は確立されています。

※ホスト名での接続の場合、ネームサーバー(NamerServer)が正しく設定され、ネームサーバーでその名前解決が可能なことが必要です。
※注意:PCのファイヤーウォールによっては、PING応答を遮断するものがあります。
その場合、ここでNGとなっても接続できる場合があります。