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ピーマンPRO「起動消去プログラム」、および、「Windows消去プログラム」をWindowsPEで実行した場合、には「セキュア消去(Secure
Erase)」「サニタイズ消去(Sanitize)」の機能があります。 2.SSD(ATA)、NVMe、eMMCなどのメモリメディア
ATA(SATA)セキュア消去の処理内容
NVMeセキュア消去・サニタイズの処理内容 NVMeドライブでは、搭載されているメモリは使用可能容量より大きく、使用メモリの割り当てを常に変えながら、使用可能容量が構成されています(動的なメモリマッピング)。NVMeのセキュア消去では、割り当てられていない領域も含め、装置全体ついて消去処理を行います。 装置が複数のドライブ(NameSpace)に分けられている場合、機種によっては選択外のドライブも含め、装置全体が消去されますので注意してください。 処理内容については、ATAドライブと同様です。 eMMCセキュア消去・サニタイズの処理内容 eMMCドライブでは、搭載されているメモリは使用可能容量より大きく、使用メモリの割り当てを常に変えながら、使用可能容量が構成されています(動的なメモリマッピング)。eMMCフラッシュメモリのサニタイズ処理では、使用可能容量全体についてメモリ消去(Erase)処理を行った後、非割り当てエリアについて消去(サニタイズ)処理を行います。そのことで、メモリ全体からデータの痕跡を消去します。 セキュア消去では、使用可能容量についてのみ、メモリ消去(Erase)処理を行います。 「ピーマンPRO」においては、サニタイズ対応の場合は、サニタイズ処理、サニタイズ非対応(セキュア消去対応)の場合は、セキュア消去を行います。 ATA/MVMe/eMMCドライブでの、セキュア消去・サニタイズの処理方法の変更 「セキュア消去/サニタイズ」での処理方法は、任意に変更することが可能です。 「ユーティリティ」->「セキュア消去設定/処理テスト」をご覧ください。 ディスク/インタフェースの対応 セキュア消去を行う場合、まずは、そのディスク単体が、セキュア消去の規格に対応していないといけません。 近年出回っている、ATA(PATA、特にSATA)ディスクであれば、ディスク自体は対応しているケースが多いようです。ただし、100G未満の数年前のディスクでは、エンハンスト処理には対応していな場合も多く見受けられます。 サニタイズ処理は、非対応ディスクは多く存在します。 ディスクが対応していることに加え、使用しているディスクインタフェース(ハードウェア、ソフトウェア共)が、セキュア消去のためのATAコマンド処理を通過させるものでなくてはいけません。 例えばPCオンボード、インテルチップセット(ICH7,8,9,10等)接続のSATA、PATAは処理可能なケースが多いですが、同じディスクでも、USB接続等では処理できないケースが多く存在します。 処理の可否状態 ディスク、インタフェースが対応している状態であっても、ディスクの状態によって、処理ができないケースがあります。 ※「Windows消去プログラム」(gppro4.exe)でのディスク詳細情報表示画面 セキュア消去 凍結(Frozen)状態/ATAドライブ ディスクに対し凍結(Frozen)コマンドが送られ、凍結状態になっているとセキュア処理関連の一切の処理を行うことができません。 凍結は、ディスクの電源を一旦切り、再度ONになると自動的に解除されます。凍結状態は、セキュア消去に対する凍結であって、通常のディスクの読み書き等の使用においては、一切関係はありません。 多くのPCにおいて、BIOSにより、起動時に一斉に凍結コマンドが全ディスクに送られています。 それは、ウイルス等、悪意のあるソフトウェアが、ディスクに対しパスワードを設定したり、消去を行うことを回避するためのものです。 そのようなPCでは、本来ディスクは電源がONになった時には必ず凍結は解除されているのですが、その直後BOISが凍結コマンドを無条件に送るため、PCの起動後ディスクの状態を見ると、凍結状態になってしまうのです。 ※サニタイズに対する凍結処理は、多くのPCにおいて行われませんが、一部PCでは凍結されます。 凍結状態を解除するには、BIOSの設定変更により、Freezeコマンドを送らないようにするか、そのようなコマンドを送らないPCにディスクを接続する方法をとることが必要です。ソフトウェア処理により解除することはできません。 PCが起動している状態で、ディスクの電源をOFF/ONすることでも可能ではありますが、ディスクその他を破壊する危険がありますので、その危険性を十分認識したうえで、ユーザー責任において行ってください。 ※一般的に、SATA電源は、抜き差ししても比較的安全な場合が多いと思われます。IDE電源は不可です。 凍結解除の処理 (Ver4.7.1以降) ATAドライブの凍結状態(Frozen)を解除するため、PCを一旦サスペンド(休止状態/HDD電源OFF)にした後、レジューム(再開)させる処理を実装しています。「起動消去プログラム」で、CD/USBメモリ起動の場合のみです。 起動時にオプション指定を行う方法と、「ユーティリティ」-「セキュア消去設定/凍結解除」での方法があります。 ただし、この処理を行うためには、PCのビデオドライバが対応している必要があり、非対応の場合、処理を選択しても実行されない、処理後画面が真っ黒のまま何も表示されないなどの状態となりますので、ご注意ください。 ※NVMeドライブには、その仕様上凍結状態はありませんが、一部ドライブでは、通常状態ではセキュア消去はエラーとなり、「凍結解除」処理で、処理が可能になる場合があります。 「CD/USBメモリからの起動」参照 「ユーティリティ」参照 「対応ディスプレイチップ等」参照 セキュア消去 ハードディスクパスワード、ロック状態/ATAドライブ セキュア消去の規格のひとつとして、ハードディスクパスワードの設定があります。 パスワードを設定したディスクの電源をOFF/ONすると、ディスクは「ロック状態」となり、読み書きを含むディスクに対するアクセスが一切できなくなります。 「ロック状態」を解除するには、設定したパスワードでロック解除を行うか、パスワードを削除する必要があります。当然ながら、パスワードがわからないと、ロック解除/パスワード削除はできません。 ・凍結状態 リード/ライト可能。パスワード設定、解除、ロック解除不可。セキュア消去不可。 コマンドにより解除不可能。 ・ロック状態 リード/ライト不可。セキュア消去不可。 ロック解除/パスワード削除コマンドにより状態解除可能。パスワードが必要。 セキュア消去・サニタイズの処理手順 「ピーマンPRO」では一連の処理を、内部で自動的に行いますので、特に意識していただく必要はありません。 ただし、セキュア消去・サニタイズが途中で中断した場合など、知っておいていただくと、その後の回復が容易になります。 ATAディスクで、セキュア消去を行うには、あらかじめハードディスクパスワードを設定し、セキュア消去処理の際に指定しなければいけません。「ピーマンPRO」では、ディスクパスワード(master)として "pass"を設定し、処理を行っています。 セキュア消去が中断された場合の問題 セキュア消去の処理が途中で中断した場合などは、ディスクの消去が完了していません。 もう一度消去処理を実行してください。 ATAディスク・サニタイズが中断された場合の問題 対応している仕様によっては、次回ON時に、サニタイズ処理が継続されます。 その場合、通常の読み書きができない状態になります。 サニタイズ処理が終了するまで、電源をONにしたまま放置する必要があります。 |
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