「ピーマンPRO」オンラインマニュアル    

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製品CD-ROM起動での操作-> ディスクの完全消去

使用中のパソコンに接続されているハードディスクを消去します。フォーマットデータも含め、ディスクの内容すべてを、消去します。
※ 再度フォーマット処理をすれば、ディスクは再度利用することができます。

「ディスクの消去」画面
 GreenPepper PRO               [1]  Alt+F1-4 another screen  
 earse            ...  e[enter]        (english) .... ee[enter]
 create FD/CD ...  fd[enter]       (english) .... fde[enter]
 shutdown       ... off[enter]        check tool ... g[enter]
vegetable>e[enter]

 

e[enter]により以下の画面が表示されます。

< ピーマンPRO>
----|メニュー [1](alt+F1-4/別タスク)|-------

---ディスクの処理---
# ディスクの状況表示
----------
# ディスクの完全消去(1回[00])
# ディスクの完全消去(2回[ランダム-00])
# ディスクの完全消去(3回[ランダム-FF-00])
# ディスクの完全消去(4回[AA-55-ランダム-00])
----------
# 読込チェック
----------
# バージョン情報

# 終了



「↓」「↑」キーにより、「ディスクの完全消去(x回)」を選択し、[enter]キーを押してください。

消去方式について

1回消去

 ドライブ/ディスクの中をすべて「ゼロ」(00:16進数)で埋めていく処理を行います。

1回目:00(16進数)/00000000(2進数)を書き込み

通常の消去は、これで十分なのですが、1回ゼロを書き込んだだけでは、残留磁気が微かに残り、特殊な方法を使用すると、読み取れる情報が存在することがあります。より完全なセキュリティを求める場合、「2−4回消去」をご使用ください。

2回消去
以下のように2回の消去処理を行います。処理時間は、2倍必要です。
処理時間をあまりかけず、ランダム値、およびゼロクリアにより、残留磁気による読み取りをより困難にする方式です。

1回目:ランダム値を書き込み 
2回目:00(16進数)/00000000(2進数)を書き込み

3回消去
以下のように3回の消去処理を行います。処理時間は、3倍必要です。
処理時間を短縮し、ランダム値、FF値、およびゼロクリア(各ビットの反転)により、残留磁気による読み取りをさらに困難にする方式です。

1回目:ランダム値を書き込み 
2回目:FF(16進数)/11111111(2進数)を書き込み
3回目:00(16進数)/00000000(2進数)を書き込み

4回消去
 米国防総省基準に準拠した方法(DoD5220.22-M)で、ディスクを消去します。
これは、残留磁気を問題とする、よりハイレベルのセキュリティが必要な場合、ご使用ください。
処理時間は、4倍必要です。

1回目:AA(16進数)/10101010(2進数)を書き込み
2回目:55(16進数、AAの補数)/01010101(2進数)を書き込み
3回目:ランダム値を書き込み 
4回目:00(16進数)/00000000(2進数)を書き込み

※(DoD5220.22-M)に正式に準拠させる場合は、「続けて消去検証実行」を行ってください。
※この方式で消しても、100%データが読みとれないことが、保証されるわけではありません。


「ディスクの完全消去(1/2/3/4回書き込み)」画面
 
---------| ディスクの完全消去|-------
注意!ディスク内のすべての・・・.
消去するディスクを選択。

[1]ICL35L040AVVA-07-0 (33.0GB)
[2]ST320011A (19.6GB)



[ ] エラー時/中断
[ ] 続けて消去検証実行
[ ] ログをFDに書込み

                              | OK |     | CANCEL | 
 


「↑」「↓」キーで、消去するディスクを選択し、[tab]キーで、[OK]または、[CANCEL]選び、[enter]キーを押してください。 
[OK]で、消去処理実行、[CANCEL]で処理は中止されます。
 
先頭が
[1]  の括弧のものは、IDE接続のディスク、
<3> の括弧のものは、SCSI/SATA/RAID接続のものです。
また、
!1   xxxxxxxx
のように"!"と表示されているものは、ハードウェア/ドライバにおいて高速モード(DMA)非対応のIDEディスクインタフェースで、アクセスが低速のモード(PIOモード)となっており、処理速度が非常に遅くなります。

[ ] エラー時、処理中断
途中でディスクへの書き込みエラーが発生した場合、処理を中断するか、無視して継続するかの選択です。
無視して継続する場合、エラー件数のみカウントされます。

[*]の状態が「中断する」という選択です。
[  ]のように、カーソルがある状態で、[space]キーを押すことにより、選択/解除を変更します。

[ ] 処理終了後、検証を行う
消去処理が終わったあと、自動的にディスク内の読み取り作業を行い、すべての部分が消去されているかの検証処理を行います。
検証に必要な処理時間は、消去処理とほぼ同じ位必要です。

[*]の状態が「検証を行う」という選択です。
[  ]のように、カーソルがある状態で、[space]キーを押すことにより、選択/解除を変更します。

[ ] ログをFDに書込み
消去処理が終わったあと、処理ログ(記録)をッフロッピーディスクに書き込みます。
書き込むには、1.44M(2HD)内蔵/USBフロッピーディスクドライブが存在し、MS-DOSフォーマットされたフロッピーディスクをいれておかなければなりません。書込みは、すべての処理終了時に行われます。

[*]の状態が「書込みを行う」という選択です。
[  ]のように、カーソルがある状態で、[space]キーを押すことにより、選択/解除を変更します。
※フロッピーディスクが存在しない、フォーマットされていないなどの場合、終了時エラーメッセージが、表示されます。その場合も、ディスクの消去処理自体は、通常どおり行われます。
※Windowsパソコンにおいてファイル内容は、読み出すことができます。

ログファイル名は以下のようになります。

[日付][時][分][秒].log
例: 6月5日 13:08:12 に作成されたログ -> 05130812.log

ログファイル例
===
--- disk erase log ----------------------------
disk : ICL35L040AVVA-07-0 (19551168 Kbyte) rev:VAxx ser:VCL21
method : 1-time[00] -> verify
start : 2006/06/13 13:52:44
end : 2006/06/13 13:53:06
error : write(0) read(0) verify(0)
status : finished (no error)
-----------------------------------------------
CPU : Intel(R) Pentium(R) 4 CPU 3.00GHz
MEMORY : 61936 kB
-----------------------------------------------
GreenPepper PRO ver.3.0.1 (c)kirala21
-----------------------------------------------
===
bcc7914464d1ddfaaf77b3a3ce05e8f4

ログファイルのチェックサムについて
レポート最後には上記のように、「チェックサム」文字列が付加されます。
これは、レポート内容が、「ピーマンPRO」によって出力され、その後一文字の変更もされてないことをチェックするためのものです。
ユーティリティプログラム」にある、「チェックサム確認プログラム」によって、ログファイル内容の正当性を確認することができます。

※ログファイルは、"==="で挟まれた内容("==="自身を含む)、および次行のチェックサムを単位として扱ってください。


処理実行、確認画面
[OK]選択後、以下のような確認画面が表示されます。
「Yes」/「No」を「→」「←」または、[tab]キーで選択して、[enter]キーを押してください。
※この画面が、最終確認です。

 
--------| 確認 |--------

実行します?

       | Yes          | No | 
 
 

※エラー画面
同じディスクに対し、複数の「消去」、「読込/消去チェック」処理を行おうとすると、以下のメッセージが表示されます。
 
--------| エラー |--------
同じディスクに対し、複数の処理は実行できません

                 | O  K        
 
 

処理中画面
消去処理中は、以下の画面が表示されます。
画面中央の青いバーに、赤で処理済の量が視覚的に表示されます。バーがすべて赤になれば終了です。
(この状態で、Alt+F2,Alt+F3などを押すと、別メニューが表示され、並行して別のディスクの処理を行うことが可能です。)

※以下の例:[13:15]は処理開始時刻、下段[13:20]は現在時刻です。
※「Write error: 0」は、書き込みエラーが発生した件数です。

「ディスクの完全消去」画面
 
-------| ディスクの完全消去 |------
注意!ディスク内のすべての・・・..
消去するディスクを選択

[1]ICL35L040AVVA-07-0 (33.0GB)
[2]ST320011A (19.6GB)


[13:15](start) 消去中です [00000000] .........
                                                         
[13:20] total:19551168 write error: 0

[ ] エラー時/中断
[*] 続けて消去検証実行
[*]
ログをFDに書込み

                              | OK |     | CANCEL | 
 

※処理中の致命的なエラー
●不明な文字が多く出て、画面が乱れる
Jul 6 01:32:42 linux kernel: hda: drive not ready for command 
Jul 6 01:33:12 linux kernel: ide0: reset timed-out, status=0x80
処理中に、上記のような文字(状況によって異なるメッセージの場合もあります)が、大量に出て、画面が読めなくなることがあります。
その場合は、ディスクにハード的な問題がある場合が多く、さらに何度行っても同じ状況が続く場合、消去処理はできません。

●処理に非常に時間がかかる、処理が進まない
ディスクそのものに問題がある場合、処理に非常に時間がかかり、他の画面に切り替えた場合の動作が遅くなる場合があります。

終了確認画面
終了時、以下のような画面が表示されます。確認後[enter]を押してください。
 
検証なし 検証あり
 
--------| confirm |--------

処理終了 □完了
------------------------------------
1回消去[00]
2006/06/13 13:57:09 -> 13:57:16
ICL35L040AVVA-07-0 
rev : VAxx ser : VCL21
size: 19551168 (Kbyte)
------------------------------------
write error:0
------------------------------------
GreenPepper PRO ver.3.0.1

                 | O  K        
 
 
 
 
--------| confirm |--------

処理終了 □完了
------------------------------------
1回消去[00] -> 検証 
2006/06/13 13:52:44 -> 13:53:06
ICL35L040AVVA-07-0 
rev :VAxx ser : VCL21
size: 19551168 (Kbyte)
------------------------------------
error write:0 read:0 verify:0
------------------------------------
GreenPepper PRO ver.3.0.1

                 | O  K        
 
 
*write error: ディスクへの書込みエラー
*write error: ディスクへの書込みエラー
*read error: 検証時のディスク読取エラー
*verify error: 検証時、消去されていない
                 個所(ゼロ以外)の件数
※件数:1Kバイト単位ブロックでのカウント数

その他、以下のようなエラーが発生する可能性があります。
エラー: ディスクにアクセスすることができません。
エラー: 同じディスクに対し、複数の処理は実行できません。
エラー: 消去できませんでした。
エラー: 読み取りできませんでした。
エラー: 消去できていない箇所が存在します。
エラー: ログのFD書込ができませんでした。
 
--------| エラー |--------
ログのFD書込みができませんでした。

                 | O  K        
  
 
※フロッピーディスクが入っていない、フォーマットされていない、容量がいっぱいなどの原因で、ログの書込みだ出来なかった場合、表示されます。消去処理自体には影響はありません。




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